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農家さんのこだわり!クイーンルージュ®栽培の裏話

※本記事は2023年に旧サイト「ノウタスモール」で連載していた内容を再掲載したものです。

みなさん、アッサラーム・アライクル!
唐突にアラビア語の挨拶で始めさせていただきました。
というのも、現在見つかっている最も古いぶどう栽培の記録はヨルダンやシリアといった中東の国々に残っているそうで、その歴史の古さは紀元前数千年にも及ぶそうです。

その頃からぶどう栽培や品種の変化・改良が行われ、奈良時代には日本にも伝わり、こんにちまで脈々と栽培が続けられてきました。
そして2019年、長野県で品種登録され、産声を上げた品種があります。そう、クイーンルージュ®️です。

(※ぶどう栽培の歴史は諸説あります)

クイーンルージュ®️はシャインマスカットとユニコーンという品種を両親に持ち、赤系のぶどうでありながら皮ごと食べられる品種です。
食べてみると、まずパリッとした軽い口当たりを感じ、次に濃厚な甘さが口の中に広がり、さくらんぼのような爽やかな香りで締めくくられるバランスの良い味わいが楽しめます。
また、皮がかなり薄いため、皮が口の中に残ることもなく、軽快に食べ進めることができます。
酸味が少なく甘味を強く感じるものの、爽やかな香りが味わい全体を引き締めるようなイメージがあり、食べていてとても楽しい品種だと思います。

こんな美味しいの、紀元前の人たちが食べたら膝から崩れ落ちちゃいますね。
これが食べられる農業の進歩に大感謝です!

綺麗な赤色に色づいた房。円錐型の巨大な粒も特徴的です。

さて、今日はそんな美味しいクイーンルージュ®️を作るために生産者が気にしていることをご紹介します。

イーンルージュ®️栽培のポイント

今回は弊社役員でぶどう農家でもある岡木さんにクイーンルージュ®️の栽培で大事にしていることを聞いてきました。

クイーンルージュ®️栽培のポイントはズバリ3つ。

・鮮やかな赤色に仕上げる
・高い糖度を保つ
・実が割れないよう管理する

それぞれのポイントについて解説していきますね。

鮮やかな赤色に仕上げる

クイーンルージュ®️という名前の通り、赤い実が特徴の品種ですが、生育の中できちんと赤色に調整していく必要があります。
太陽の光が当たることで実の色が変化していくのですが、うまく当たらないと色がつかず、当てすぎると黒くなってしまう…という調整が必要になるので、だいたい3日に1回、収穫時期は毎日房の様子を見ながら日光量を調整していきます。
日光の量が当たるように枝の剪定を行ったり、房にかぶせるフィルムの色を変えたり、、、と色々と日光の調整方法があるみたいです。

 傘を被ったクイーンルージュ。細かく調整されながら日光を浴びてます!

高い糖度を保つ

前述した高い糖度を持った房に成長させるため、株ごとの房の数を制限したり、1房の粒の数を制限して、美しいぶどうの形を作りながら甘さのコントロールも行なっていきます。

実が割れないように管理する

クイーンルージュ®️は皮がシャインマスカット以上に薄いため、水気が多いと皮が実の水分量に耐えきれず割れてしまいます。
とてもデリケートな皮を持った品種なので、木が水を吸いすぎないよう、雨が多い時は土に防水シートを被せるなどして、土壌の水分量を適切に保つ必要があります。

さて、どうだったでしょうか。
クイーンルージュ®️は鮮やかな赤色で、糖度が高く、皮まで食べられる画期的な品種なので、栽培を行う長野県の農家さんたちはひとつひとつ気を遣って栽培しているんですね。
インタビューを行いながら、農家さんの気遣いが私たちの幸せにつながっていると深く実感した筆者でした。リスペクトを禁じ得ません!

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