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週5日出社の波、AIの台頭──これからのコンサルに求められる「感情労働」とは?

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コンサルティング業界で今、大きな転換点が訪れています。
2025年、大手コンサルファーム各社でオフィスへの“対面回帰”の動きが鮮明になってきました。
一方、生成AIの急速な進化により、データ分析や資料作成といった頭脳労働の多くが自動化・コモディティ化しつつあります。
こうした状況下で、人間にしかできない価値とは何か。
本稿では、対面重視の潮流とAI時代の変化を踏まえ、ノウタスが挑むコンサルティングのアプローチをご紹介します。

大手ファームに広がる「週5日出社」回帰

コロナ禍を経てリモートワークが定着したかに見えたコンサル業界ですが、最近になって再び出社の流れが強まっています。
アクセンチュアでは、2025年6月から原則週5日出社(顧客先または自社オフィスへの出社を原則)という方針転換を打ち出しました​。
背景には「クライアントとの連携強化」や「社員同士のコミュニケーション促進」、「対面での業務効率向上」といった狙いがあるようです​。

この動きは業界全体にも波及し、「週3日出社が標準」「クライアント常駐が当たり前」といった声が増えています。
クライアントがオフィス勤務に戻っていくなか、当然の流れとも言えます。

AI時代に加速する「頭脳労働」の自動化

同時に進行しているのが、AIの進化による業務の変化です。
チャットGPTに代表される生成AIは、高度な文章生成や要約、データ分析を驚くべき速度でこなすようになりました。
コンサルタントが時間をかけていた調査や資料作成も、AIを活用すれば瞬時に結果を得られるケースが増えています。
実際、「頭脳労働」の多くはAIに代替されていくでしょう。

これからのコンサルタントに残される役割は、AIにはできない共感や信頼関係の構築といった領域ではないでしょうか。
先日、出演させていただいた『浜松町イノベーションカルチャーカフェ(文化放送)※ 5/19、26放送予定』で早稲田大学の入山章栄教授も、「肉体労働はロボットに、頭脳労働はAIに置き換わる。最後に残るのは感情労働だ」とお話されていて、とても心に残りました。

「感情労働」の時代に求められるもの

こうした文脈から、対面コミュニケーション重視はある意味で自然な流れとも言えます。
オフィスに集まり顔を合わせれば、メンバー同士の信頼感や一体感が高まり、クライアントとも深い関係を築けます。
対面だからこそ伝わる熱意や臨場感があり、クライアントの表情や些細な反応からニーズの本質を読み取る力など対人スキルも今まで以上に求められるでしょう。

しかし、感情に訴える価値提供は対面でなければできないのでしょうか。
働き方の柔軟性や地理的制約を踏まえれば、別のアプローチでも同じ価値を提供できるかもしれません。

ノウタスの挑戦

ノウタスはフルリモートが標準です。
多くのメンバーは課題が山積する地方のコミュニティに身を置き、朝は自らの畑で汗を流し、昼はオンラインでクライアントと議論、夜は自社サービスの開発という生活を送っています。
だからこそ、遠隔地の顧客やチームにも現場の手触りや臨場感をオンラインで伝え、距離を超えて感情に響く、人間臭いコンサルティングができるのではないかと思っています。

対面中心への回帰は、感情労働が重視される時代の一つの解です。
しかし、それが唯一の方向性ではないと考えています。
AIの台頭や働き方の変化に揺れる業界においても、ノウタスは自らのスタンスで感情労働型コンサルの可能性を切り拓いていきます!

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