
鉢植えで種無しシャインマスカットを作る! ①アグレプト液剤(ストレプトマイシン)
スーパーで売ってるぶどうっていまやほぼ種無しですよね。昔は巨峰でも「種無し巨峰」と注記書きがあったのに。
シャインマスカットなんかはもともと種がない品種だと勘違いしている人すら居るのではないでしょうか。でもあれ、ちゃんと処理しないと種が入るんですよ。
この「種無し」にする処理が生食ぶどう栽培の歴史における最大のイノベーションであり、ぶどう農家が一番手間をかけている作業ではないでしょうか。
というわけでど素人の鉢植えシャインマスカット栽培ですが、種無し処理にもチャレンジしてみようと思います!
ちなみに先にお伝えしますが、今回作業間違えました!!!!
Contents
種無しぶどうができた歴史
ぶどうは何も処理をしなければ、当然その果肉の中には種ができます。シャインマスカットも種無し処理をしなければ当然種が実の中に入ります。
種無しぶどうは「ジベレリン」という植物ホルモンを使うことで作られるということはよく知られていますが、そもそもこの「ジベレリン」という植物ホルモン、発見したのは黒沢栄一という日本人研究者で、稲の病気の研究のなかで発見されたもの。
ジベレリンは彼の発見後、世界中でさまざまな研究が進められてその構造が明らかになったそうです。
昭和32年ごろ、山梨県の農業試験場でぶどう(デラウェア)の生育をよくするための研究の一環で成長ホルモンであるジベレリンを使ったところ、偶然にも「種無し」のデラウェアができあがったそうです。
そこから研究が進んで種無しぶどうの生産技術が確立されたのだとか。
シャインマスカットもそれぞれの農家がこのジベレリン処理を行ない、種無しぶどうとして各地で栽培がされています。
種無しぶどう処理に必要な各種の液剤・道具
種無しぶどうの処理というえば「ジベレリン」ですが、その他にもいくつかの薬剤が使われています。
5月から種無しにするための処理工程が始まりますので今のうちに購入しておきます。全てアマゾンでお手軽に購入可能です。


アグレプト液剤は開花の14日前に散布
シャインマスカット栽培の本や、インターネットで調べるとこのアグレプト液剤処理というのは「開花の14日ほど前に散布または浸漬(しんせき)させると最も効果が高い」と出てきます。
開花の14日前って具体的に日付で言うといつなの?というのがなかなかインターネットで調べても出てきません。
そこでまたノウタス取締役でぶどう農家の岡木さんに聞いてみます!
MUG「岡木さん、庭と鉢植えぶどうの実なんですけど、アグレプト液剤っていつごろ散布すれば良いんですかね?開花の14日前って言われても素人の目では予測できないっす」
岡木「目安としては、展葉7〜9枚くらいになったら散布ですね。どのくらい葉があるか数えてみてください」
MUG「えーと、4枚から6枚くらいという感じです(5/10現在)」
岡木「それなら、来週くらいに散布するのが良いと思います」


アグレプト液剤を作る
散布用のアグレプト液剤を作ります。ぶどう散布の液剤は1000倍に希釈してから使用します。

まず100mlの水

スポイトで1mlのアグレプト液剤を採って… (ん?)

水と混ぜます (むむ?)

散布用のスプレーに入れてぶどうの花芽にシュッシュっと吹きかけます
・・・。
パソコンに向かってこの記事を書きながら気づいたのですが、100mlの水に1mlの液剤だと希釈率100倍じゃないか!
ヤバい、10倍も濃度が高い! 慌てて庭に戻って水をかけて薄めました。
翌日、花芽には何の異常はみられませんでしたが液剤がかかった葉の端が心なしかちょっと黒ずんでいます。

葉の一部がちょっと黒ずんでいる気がする・・・。
まあこの液剤毒物扱いになっていないし、100倍の希釈で消毒する作物もあるようなので今回はスルーしておこうと思います!
なお鉢植えのシャインマスカットは来週以降に散布することとし、5月末-6月ごろに花が咲くことを祈って待ちます。