
カシューナッツってどうやって実がなるの?
4月。カンボジアでは一年間でもっとも暑いシーズンを迎えています。最低気温28℃、最高気温38℃。体感気温常時40℃超えみたいなシーズンです。あつい!笑えるくらい暑い!
しかし、カシューナッツのシーズンがやってきた!季節を感じます!
・・・ピンとこないですよね。
私もカンボジア来るまでカシューナッツがどうやってなるのか、収穫されるのか、まったく知りませんでした。見たこともなかったし。
お家でお菓子でオシャレなバーで。何気なく食べているカシューナッツ。今回はカシューナッツの独特な実り方を現地からご紹介したいと思います!
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カシューナッツはトロピカルフルーツ?
まずはこちらをご覧ください。

そう、カシューナッツは「カシューアップル」と呼ばれる果実の下にぶら下がってなるんです。
この姿、なかなか衝撃的じゃないですか?はじめて道端で見たときは驚きました。しかしそう言われてみればカシューナッツの形してるな、と。
ナッツっぽく見える部分が「種」、つまりカシューナッツ。そしてその上にあるカラフルな果実部分は、カシューアップルと呼ばれる立派な果物なんです。
カシューアップルの魅力
では、カシューアップルそのものについて詳しく見ていきましょう。

カシューアップルは、実は食べられる果実です。この時期は、道端の露店でもよく見かけます。
匂いはなんというんでしょう、ものすごいトロピカルな匂いで、完熟するとすぐに発酵がはじまるので、トロピカル+甘+アルコール臭みたいな匂いがしてきます。カブトムシが好きそうな匂いっていったら分かる人がいる、か?
とにかく南国系の匂いですね。ドリアンとかジャックフルーツとかそっち系の甘さの匂いです。好き嫌い分かれます!
味はものすごく甘いです。砂糖水のように甘いです。ただ、エグミがあって舌が少し痺れる感じがします。現地ではそのままかじったりジュースにしたりジャムにしたりするんですが、とにかく足が早くてすぐに傷んでしまうので、その日のウチに加工しないといけない素材です。
必然的に輸出もしにくいので、現地以外だとナッツよりもカシューアップルのほうが希少品だとおもいます。2-4月の一番暑いシーズンに東南アジアに来られる際はぜひ探してみてください!
このナッツ、実はかなり危険…?
さて、この“ぶら下がりナッツ”、収穫したらすぐにかじってみたくなりますが、そこはご注意。
ナッツの外側の殻には、ウルシ科特有の刺激成分が含まれていて、素手でむくと皮膚炎になる恐れもあります。現地の工房では、高温で蒸したり焙煎したりしてから、手作業で殻を剥いていくそう。一粒一粒に、かなりの手間とリスクが詰まっているそうな。
この工程があるからこそ、日本で売られているカシューナッツは少しお高め。でも、その背景を知ると「むしろ安いのでは?」と思えてきます。
おすすめカシューナッツ農家さん
私のイチオシは、お友達のKosalさんが経営するKOSAL FARMSのカシューナッツ!

信じられないくらい日本語堪能なKosalさんのカシューナッツ、カンボジアに来たら探してみてください!超ハイクオリティです。