toA時代、ぶどう栽培もAI向けに設計する
ノウタスのあきひさです。
最近、「toA」という言葉を見かけました。
toBは企業向け、toCは一般消費者向け。ではtoAは何かというと、AIエージェント向けです。
人が見てわかりやすい、人が使いやすい、ということだけではなく、AIが理解しやすい、判断しやすい、操作しやすい形に、最初から設計していこうという考え方です。
それを見て、思いました。
「あれ、これ、うちがぶどうでやろうとしていること、かなり近いのでは?」と。
新しい言葉を見つけると、つい「これ、うちにも関係あるのでは」と考えてしまうのは、たぶん経営者あるあるです。
だいたいはこじつけです。
ただ今回は、珍しくそこまで無理がありません。
Contents
ぶどう栽培をAI向けに設計するとはどういうことか
ノウタスでは今、ぶどう栽培をもっと再現しやすくするために、自社の研究施設で栽培のやり方そのものを見直しています。
これを社内では「ぶどうOS」と呼んでいます。
といっても、何かパソコンみたいなものを作っているわけではありません。
簡単に言えば、ぶどう栽培を、経験と勘に頼る世界から、AIを使って、状態が見える、判断しやすい、教えやすい、広げやすい仕組みに変えていこう、という考え方です。
ここで大事なのは、「人がやっている作業を、そのままAIに置き換える」という話ではないことです。
そうではなくて、
「もし最初からAIが栽培するなら、どういう形になっていたほうが都合がいいだろう?」
というところから、栽培をすべて考え直しています。
一本の木あたりの房数や葉っぱの枚数をそろえる。
仕立て方も、AIが見て比較しやすい形に寄せていく。
状態をできるだけ数字やルールで表せるようにする。
作業判断も、できるだけ再現しやすい形にしていく。
カメラを置きました、センサーを入れました、分析しました、ではなく、そもそも栽培の側を、AIが理解しやすい、学びやすい形に整えていく。
そこまでやって初めて、本当にAIが活きるのだと思っています。
そう考えると、これからの農業は「人にとってやりやすいか」だけでなく、「AIにとってもわかりやすいか」が、設計の基準に入ってくるのかもしれません。

これからの農業
「AIでも理解できるくらい整理された農業」の流れは、これから少しずつ強くなっていく気がしています。
toAという言葉を見て、「これは乗っかれる」と思ってしまったのは事実ですが(笑)、でも実際、ぶどうでやろうとしていることとはかなり重なっています。
いまの農業にどうAIを活用していくか、ではなく、
AIの視点で扱いやすいように、生産の仕組みそのものを組み立て直す。
そんな農業は、これから案外ふつうになっていくのかもしれません。