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 専業シャインマスカット農家が教える!失敗しないぶどうの植え付けポイント!

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こんにちは!年間6万房以上のぶどうを栽培しているぶどう農家のひろゆきです!

暖かなってきて今年からぶどう栽培を始めてみよう!と思っている方も多いのでは?今回はぶどう栽培の重要なポイントについてお話しします。特に、植え付けから芽が出るまでの作業に焦点を当てているので、これからぶどう栽培を始めようと考えている方にとって、ぜひ参考にしていただきたい内容です!!

植え付け前の準備

まずは、ぶどう栽培の成功を左右する「準備」についてお話ししましょう。良いスタートを切るためには、適切な植え付け場所を選ぶ必要があります。シャインマスカットは、排水が良く、日当たりの良い場所を好みます。庭先や鉢植えの場合でも場所を選んで植えましょう!

次に土壌については、ぶどうは根からカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルを効率的に吸収するので、弱酸性〜中性(pH6.0~7.0)の土壌が適しています。一般的にトマトやナスなどの野菜が育つ土壌であれば問題ありませんが、酸性が強い場合などは石灰を加えてpHを調整しましょう!

苗の選定と植え付け(4月上旬〜下旬)

苗選びは、栽培の成否を分ける重要なポイントです。ホームセンターでも一般的に接木苗が売られています。枝が太くて元気な苗を選ぶことが重要です!植え付けは春先が最適ですので、4月上旬〜下旬のタイミングを見計らって行いましょう。

植え付けの際は、苗はポットから出して24時間水の張ったバケツに根っこ部分を浸し吸水させます。その後先端をハサミで切り、枝の断面が緑色で苗が生きていることを確認して植え付けの準備に入ります。

植え付け場所に事前に横50センチ、深さ30センチ程度の穴を掘り、有機肥料を混ぜた土を戻して苗を植えます。根が広がるように配置し、土を軽く押し固めることで、しっかりと根を安定させることができます。その後、たっぷりと水を与え、根を落ち着けることが重要です。この時期は、温度や湿度に気を配りつつ、過湿には注意しましょう。

苗を植えた後は、その成長を見守ることが大切です。特に、芽が出るまでの温度管理は重要です。夜間の冷え込みを防ぐ工夫があると良いでしょう。

消毒作業(4月中旬〜下旬 発芽直前)

ぶどう栽培において消毒作業は最も重要な作業です!特にぶどうは病気に様々な病気に感染しやすいです。代表的なものは黒とう病、ベト病などのカビ菌で雨を媒介して畑全体に広がります。万が一消毒を怠って病気が発病した場合は畑が全滅することも珍しくありません。私たち専業農家は葉っぱが出て以降収穫まで10日に1回の間隔で病気予防の消毒を行っています。

肥料散布(4月中旬〜下旬)

収穫後に行う礼肥(11〜12月)の後、目が出る前にも肥料を散布します。芽が出る前に必要な栄養素をしっかり与えることで、植物の成長を促進します。有機肥料を中心に4〜5種類の肥料を畑全体にまいています。

トラクターで散布しますが、細かい場所や特に品質にこだわっている畑については分量を調整しながら手作業を行なっています。

まとめ

専業農家は機械を使って大きな規模で作業していますが、家庭菜園でも鉢植えでも注意する点は全く同じです!手間を惜しまないことで、シャインマスカットは素晴らしい実をつけてくれます。ホームセンターで苗木が売っていますのでぜひぶどう栽培にチャレンジしてみてください!ご質問やコメントがあれば、ぜひお寄せください!


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