
月見(バーガー)の季節!気象予報士 坂口愛美の週間天気予報!(25年9月14日)
農と暮らす人にとって、お天気は絶対的な関心事。
ノウタスでは気象予報士であり、アナウンサーであり、シンガーソングライターであり、お米の棚田のオーナーでもある坂口愛美さんに週間お天気予報を発表してもらっています。天気だけでなく、そのシーズンならではの旬な情報も盛り沢山!
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気象予報士の坂口愛美です🙋🏼♀️
秋雨前線の影響で不安定な天気が続いていますね…!⚡️
各地で線状降水帯が発生し、東京でも記録的な大雨となったところがありました😣
そもそも秋雨前線とは?
不安定な天気はいつまで続くのか?
Contents
週間予報
この前の月曜日、「月見バーガー」を気象予報士の先輩にご馳走して頂きました!🌕
というのも、その日の未明から明け方にかけて、3年ぶりに皆既月食が見られたので、月の話題になったのです…!🌕
みなさんはご覧になりましたか?
私は爆睡していました…💤
でも、月見バーガーを食べたのでよしとします!!💪

さて、この1週間は、秋雨前線の影響で不安定な天気が続き、各地で大雨となっています☔️
10日(水)は長崎県と熊本県で線状降水帯が発生!
また、11日(木)には、東京都内でも各地で1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとして、「記録的短時間大雨情報」が発表されました💦
では、日本列島に不安定な天気をもたらしている“秋雨前線”とは何なのか?🤔
そもそも「前線」とは、性質の異なる空気の境目のことをいいます💡
季節の変わり目は「北の冷たい空気」と「南の暖かい空気」に挟まれますので、東西に長い前線ができます。
「春の空気」と「夏の空気」の境目にできるのが、梅雨前線☔️
一方、秋雨前線は「秋の空気」と「夏の空気」の境目にできます。
秋になると北から冷たい空気がやってくるので、季節が進むにつれて秋雨前線の位置は次第に南下します。
また、梅雨の時期は南西の季節風と太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込む西日本で大雨になりやすいのに対し、秋雨の時期は、北東からの冷たい空気が入る東日本や北日本で雨量が多くなる、という特徴があります💡
秋雨前線が南に下がると、前線の北にある涼しく乾いた空気が入ってきますので、暑さは少し落ち着くとされます☺️
ただ、今年の秋雨前線は少し様子が違います😳
本来は「秋の空気」と「夏の空気」の境目にできる秋雨前線ですが、今年は全体的に気温の高い状態が続いているため、「夏の空気」と「真夏の空気」の境目にできている感覚なのです😳
従来より気温の高い空気に覆われているため、暖かく湿った空気が流れ込んで、大気の状態が不安定となりやすく、大雨や季節外れの猛暑が発生しているのです🥵
あすからあさってにかけて、秋雨前線は一旦不明瞭となりますが、水曜日以降再び南下して、金曜日にかけて日本列島付近に停滞する見込みです☔️
秋雨前線の北側となる北日本には、比較的涼しい空気が流れ込み、標高の高い山では紅葉の色づきも徐々に進むでしょう🏔️
それでは詳しい予報です☺️
3連休中日のきょう(日)は、低気圧からのびる前線が本州を南下する見込みです💡
北日本や北陸、山陰や福岡などでは雨が降りやすくなるでしょう☔️
それ以外の地域は広く晴れ間があり、厳しい暑さも戻ってくる見込み🥵
東京の予想最高気温は34℃🌡️
11日(木)~13日(土)は、最高気温が35℃以上の猛暑日となった地点はなく、3日連続で猛暑日を観測した地点は0でした💡
ただ、14日(日)以降は再び厳しい暑さが復活しますで、各地で熱中症にご注意ください🙏
3連休最終日の15日(月)は、久しぶりに広く晴れるでしょう☀️
予想最高気温は名古屋で35℃と猛暑日の予想です🌡️
16日(火)はまだ高気圧に覆われ広く晴れる見込み☀️
関東地方などでは雲が広がりやすいですが、広く晴れ間がある予想です☀️
17日(水)は北日本に広く雨マークがつきました☔️
18日(木)は前線が南下する影響で、雨の範囲が広がります
また、雨マークがついていない地域でも、局地的な大雨にご注意ください🙏
19日(金)から20日(土)にかけては、北日本では晴れ間がありますが、それ以外は雨が降りやすいでしょう☔️
雨で暑さは少しトーンダウンしそうです⤵️
ただ、今年の夏は本当に暑かったですよね…!🥵
気象庁が9月1日(月)に発表したデータによりますと、ことしの夏(6月~8月)の日本の平均気温は、平年と比べて2.36度高くなり、気象庁が1898年に統計を取り始めてから最も暑い夏となったということです🌡️
去年とおととしも過去最高となりましたが、平年との差はプラス1.76度で、ことしはそれを大幅に上回ったことになります😱
これを受けて、気象庁は5日(金)、異常気象分析検討会を開き、その分析結果を公表しました💡
それによりますと、一番の要因は…【偏西風の北への蛇行による高気圧の張り出し】
今年はフィリピン付近などで海水温が高く、積乱雲の活動が活発に☁️
この影響で偏西風が日本付近で北に大きく蛇行し、大陸側のチベット高気圧と、太平洋高気圧が日本列島上空に重なって張り出しやすい状況になったということです💡
そして日本列島は2層の高気圧に覆われ、布団2枚重ね状態に😱
また下降気流が強まり、晴れて気温が上がったというわけです☀️
検討会の会長いわく、「数十年に1度ぐらいの確率でしか起こらないような極端な現象だったと推定される。明らかに異常気象」とのこと💡
また、気象庁によると、地球温暖化や、日本近海などの海面水温がかなり高いことも影響した可能性があるそう💡
複合的な要因が重なって起きた今年の記録的猛暑🥵
9月4日(木)に気象庁が発表した1ヵ月予報によりますと、太平洋高気圧の勢力は平年よりはゆっくりとしたペースで後退していく予想で、気温は全国的に平年よりも高い予想となっています🌡️
平年の気温自体が下がっていくため、次第に猛暑日の日は少なくなってはいきますが、しばらくは残暑が続く見込みです🥵
特に9月前半は気温がかなり高くなる見込み💡
気象庁は同じく4日(木)に、9月10日(水)頃から各地で気温がかなり高くなる早期天候情報を発表しました💡
特に北陸地方では、10日頃から平均気温の平年比が+2.8℃以上になる予想となっていて、農作物の管理に注意が必要です🥬
それでは、明日からの詳しい予報です💡
今後、天気の主役は“秋雨前線”になりそうです🍂
8日(月)は山陰や北陸など日本海側で雨が降るところがありますが、それ以外は広く晴れて暑くなる見込み☀️
東京の36℃と猛暑日予想です🌡️
9日(火)も晴れ間のあるところが多く、名古屋はこの日37℃まで上がる予想🥵
ただ、前線が東シナ海から日本海にのびる影響で、西から天気下り坂⤵️
10日(水)は前線の影響で、東北から九州の広い範囲で曇りや雨に☁️☔️
前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む影響で、特に西日本の日本海側を中心に大雨となるおそれがあります☔️
その後11日(木)も前線が停滞する影響で、東北から九州の広い範囲で雨が降りやすいでしょう☔️
12日(金)は本州の南に前線が下がるため、晴れ間が戻るところもありますが、13日(土)は再び全国的に曇りや雨となりそうです☁️☔️
この雨の影響で、週の後半は厳しい暑さは少し落ち着き、東京も11日(木)・12日(金)は30℃予想です🌡️
ただ、その後来週前半は晴れ間と共に厳しい暑さが戻ってきそうですので、まだまだ注意が必要です🙏
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気象予報士 坂口愛美プロフィール

奈良県出身。大学卒業後に愛媛朝日テレビに入社し、アナウンサーとして数多くのニュース番組や情報番組を担当。2020年より文化放送に入社。文化放送「村上信五くんと経済クン」など人気番組にレギュラー出演。気象予報士の資格を持ち、天気に関する解説も行っている。棚田のオーナーとして農業にも関わり、持続可能な農業の推進に力を入れている。子供の頃から夢だった紅白出場を2024にけん玉ヒーローズとして達成!
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