自宅の鉢植えで手軽にシャインマスカット栽培！？

自宅でもシャインマスカットを育てたい・・・自宅でぶどう狩りをしたい！　ということで、鉢植えと、我が家の狭い庭にぶどうを植えて栽培を始めました。果たして私のようなド素人でも美味しいぶどうはできるのか？　今回はぶどうの苗木の購入から植えて育て始めるまでを紹介します。

※鉢植えの手順などは「ブドウの鉢植え栽培 仕立て方・育て方」という書籍を参考にしました。　岡木農園のyoutubeも参考にしています！

まずは苗木を購入

Googleで「ぶどう苗木」と検索するとたくさん出てきていったいどこで買えばよいのか訳がわかりません。以前に日本一のぶどうマニア「少年B」さんの食べ比べ会に参加した際に知った「植原葡萄研究所」さんで苗木を注文しました。王道のシャインマスカットと、色が綺麗なスカーレットという品種の二つを注文。　※シャインマスカットは改正種苗法により海外への持ち出しが禁止されています。

苗木が到着

年末ごろに苗木が到着。

さて、本によると植えるのは11-12月ごろとか2月ごろとか書いてありよくわかりません。そこで早速ノウタスの専務取締役でプロのぶどう農家、岡木さんに助けを求めます。

私「岡木さん、苗木が届いたんですけどこれいつ植えるのが良いんすかね？」
岡木「3月くらいに植えるのが良いと思いますねー」
私「それまでこの苗どうやって保管すれば良いんすか？スポンジに水とか冷蔵庫保管とか？」
岡木「なにもせず倉庫にでもそのまま置いとけば良いですよ。植える2日前くらいに水につければ復活するんで」
私「そんな雑な扱いで良いんすか！？」

というわけで、到着した姿のまま物置で保管。

植え付け

時期は3月中旬
物置で3ヶ月眠っていた苗木を、水で充したバケツに1日ほどつけます。

鉢に土を作ります。ホームセンターで購入した果樹用の土と赤玉土を混ぜ混ぜ。

枝を伸ばすための支柱を立てます。

植え付けの前に伸びた根をガッツリ切り落とします。

植えます。

植えたあと、さらに枝をカットします。

日当たりの良い場所に移動して植え付け完了。

ちなみに庭にはスカーレットの苗木を植えました。

芽が出る

4月なかばごろになると、枝の節のあたりに芽がふくらんできました！

4月下旬、葉が出てきました！　おい、なんか可愛いなオマエ。

ぶどうは植えてから収穫まで2−3年かかると言いますが、この調子でいったら今年からぶどう収穫できるのでは！？　(当然収穫はできませんでした）

雨と病気に注意

6月中ば梅雨入りの時期、なにやら葉にブツブツが出ています。そういえばぶどうは雨に弱いとか言ってたけど、なんだろうこれ。これはぶどう農家の岡木さんに聞いてみよう。

私：「岡木さん、なんかこんなん出てるんですけど、なんですかね？」
岡木：「黒とう病ですね。雨が降る時期になって消毒をきちんとやっていないと雨を媒介して感染するんですよ。一回感染しちゃうと厄介ですねえ。」
私：「ええ、どうすれば良いんですか？」
岡木：「他の葉やぶどうにも感染していくので、農家ではもうこの段階だと木ごと切り落としてしまうこともありますね」
私：「そんな、こんな愛情を込めて（水やりしかしてない）育ててるのに！？」
岡木：「まあ家庭のものなのでそのまま育てても良いですけど、黒とう病は越冬するんで、数年にわたって注意が必要ですよ」
私：「マジですか・・・」

どうやら家庭でのぶどう栽培、そんなに甘くないようです。とりあえず木は生かしたまま育てていくことにしました。そして懸念通り、鉢植えと庭植えのどちらの木にも黒とう病は広がっていました・・・。

仕立て

シャインマスカットを植えた鉢植えは「あんどん仕立て」という形にしましたが

庭に植えたスカーレットはホームセンターで購入してきた園芸用の支柱を立てて棚を作りました。

「短梢栽培」風に枝を伸ばす。　※短梢栽培はこちらを参照しました。

ぶどうの木を植えて初年度、さっそく病気にかかってしまうというミスをやらかしてしまいましたが、来年に向けてしっかりと防除作業をしていきたいと思います。自宅でのぶどう栽培にチャレンジされる方は病気にはくれぐれも注意してください。