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ぶどうの魅力に迫る! (4)大人の“飲むぶどう”の世界──ワイン用ぶどうの種類

赤ワインには「黒ぶどう」、白ワインには「白ぶどう」が主に使われていることをご存じでしょうか?
食用ぶどうと比較して、ワイン用ぶどうは一般に、粒が小さく、果皮・種の比率が高く、酸と糖度が凝縮されているのが特徴です。その皮や種から抽出される渋みや香りが、ワインの複雑な味わいを生み出します。食用ぶどうはそのまま食べて美味しいことが重視される一方、ワイン用ぶどうは加工されることを前提に育てられる、“飲むための果物”です。

赤ワインに使われるぶどう

赤ワインに使われる代表的なぶどうには、エレガントな香りと繊細な味わいが特徴の「ピノ・ノワール」、果実味豊かで柔らかな味わいの「メルロー」、黒胡椒のようなスパイス感が印象的な「シラー」などがあります。

*参照:品種で選ぶ – ワイングロッサリー

  • ピノ・ノワール(Pinot Noir):繊細でエレガントな味わい。ブルゴーニュ地方原産で、高級ワインにも使用されます。
  • メルロー(Merlot):まろやかで飲みやすく、人気の高い品種。チリ産のものも注目されています。
  • サンジョヴェーゼ(Sangiovese): イタリア中部で広く栽培され、長期熟成に向いています。花や果実の香りと、タンニンの鉄っぽさが特徴です。
  • シラー(Syrah):黒胡椒のようなスパイシーさが特徴で、熟成すると妖艶な香りも楽しめます。
  • カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon):力強く辛口で、熟成によって味わいが変化するのが魅力。
  • 【番外編】ネッビオーロ(Nebbiolo):イタリア北部で生産され、最高級の赤ワインはこの品種から作られます。栽培条件(土壌、日当たりなど)が非常に厳しいため、高品質なものが作られます。

白ワインに使われるぶどう

白ワインでは、爽やかで香り高い「ソーヴィニヨン・ブラン」、世界中で愛される万能品種「シャルドネ」、蜜のような甘さを持つ「シュナン・ブラン」などが人気です。また、シャンパーニュ(シャンパン)など、黒ぶどう由来の白ワインも知られています。

*参照:品種で選ぶ – ワイングロッサリー

  • シュナン・ブラン(Chenin Blanc):はちみつや花梨のような華やかな香りが特徴です。
  • ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc):清々しい香りと爽やかな酸味が特徴です。
  • リースリング(Riesling):ドイツとフランス、アルザス地方原産。甘口から辛口まで、国によって味わいが違うのも魅力です。
  • シャルドネ(Chardonnay):豊かなコクと果実味で、世界中で親しまれている高級白ワイン用品種です。
  • ピノ・グリ(Pinot Gris/Pinot Grigio):ピノ・ノワールの突然変異で生まれ、皮がピンク色なのが特徴。糖度が高く、トロリとした果実感があります。

日本ワインに使われるぶどう

日本のワインには、国内で栽培されたぶどうが使われています。代表的な品種は「甲州」と「マスカット・ベーリーA」です。

  • 甲州:主に山梨県で栽培される白ぶどう品種。フレッシュで軽やかな辛口の白ワインや、特徴的な厚めの果皮を活かしたオレンジワインも人気です。
  • マスカット・ベーリーA:新潟で開発された黒ぶどうで、甘いキャンディのような香りが特徴。渋みが少なく、果実感豊かな赤ワインに仕上がります。

ぶどうの個性がグラスの中に広がるワインを作ります。畑で実るぶどう一粒一粒が、ワインの味わいとなっていることを考えると、ぶどう農家や醸造に携わる方々にも感謝の気持ちが湧き、より一層ワインが美味しく感じられます。
ワインをより深く味わうために、気になったぶどうの品種を知るところから始めてみてはいかがでしょうか?

※一部画像はAI生成によるイメージ画像を使用しています。

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