スーパーカブの秘密!泥除けの「三角形マーク」が持つ意外なブランド価値
カンボジア在住のRyotaです。
5月も下旬、雨季がはじまりました。毎日午後2時くらいに大雨が降ります。
さてさて、カンボジアでのノウタスライフに欠かせない、私の強い味方「スーパーカブ」。
毎週、このカブにのって家庭菜園へと向かう時間が、すっかり私の日常になりました。
そんなある日、カブを停めていると、現地のカンボジア人から声をかけられました。
「おっ、日本から来た良いバイクに乗ってるね!」という感じで。
たしかに前にも2回ほど同じ事言われたことがあるんですよね。
スーパーカブなんだからそりゃ日本生まれのバイクだし、ホンダのバイクなんて街中に溢れてるじゃん。まぁ日本人がバイク乗ってるの珍しいし、それで声掛けてきたのかな、と思っていたのですが、どうやら彼らの言う「日本から来た」には、もっと深くて、ちょっと特殊なリスペクトが込められていた様子!
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「ホンダ」なら何でもいいわけじゃない?
カンボジアは、右を向いても左を向いてもバイクだらけ。特にホンダのシェアは圧倒的で、街中を走っているバイクのほとんどがホンダ製(特にHonda Dreamは大人気)です。
だから、カブに乗っているからといって、わざわざ「日本から来たね」と声をかけられるのは、どこか不思議な感覚でした。「みんなホンダなんだから、みんな日本仕様みたいなもんでしょ?」と。
でも、彼らの視線は、バイクのロゴではなく「ある部分」に注がれていました。特に後ろの泥除け。リアフェンダー。
彼らが言う「日本から来たバイク」とは、単に日本メーカーの製品という意味ではなく、「もともと日本国内で走り回っていて、そこから直接輸入されてきた中古車」という意味だったのです。

謎の「三角形」と「白いライン」
その「本物(日本国内仕様)」であることの証拠が、実はバイクのあちこちに刻まれていました。
まず教えてもらったのが、後輪の泥除け(リアフェンダー)の先端にある、「白い三角形」のマーク。

さらに、よくよく前方も見てみると、前輪の泥除け(フロントフェンダー)の先端にも、「白いライン」がピッと入っています。

言われるまで全く気にしていなかった(というか、ただのデザインだと思っていた)のですが、現地の人いわく、これがついていないバイクは、アジアなどの海外現地法人で生産され、最初から海外市場向けに流通したバイクなのだそう。
つまり、この「白ライン」と「三角形」がついているカブこそが、日本で生まれ、日本の道を走り、海を渡ってカンボジアにやってきた「純・日本仕様」の証。たしかに現地ではほとんど見かけません。なので一種のブランド価値になっているみたい。なるほど。
日本のマニアックなルールが、海外のステータスになる
さっそくこのマークの正体を調べてみましたが、日本特有の面白い事情が隠されていました。
このマーク、日本では「原付二種(50cc超〜125cc以下)」のバイクに付けられる識別表示だったんですね。 日本では50cc以下の原付一種だと、時速30km制限があったり、二段階右折をしなきゃいけなかったりします。
でも、原付二種にはそれがない。ルールが違うけど、車体が50ccと同じようなものだから、見分けがつかない。
だから警察や周りの車が「これは30km制限の原付じゃないよ!原付二種だよ!」と一目で識別できるように、メーカーや安全協会が自主的に付け始めた目印なのだそうです。
法的な義務ではないけれど、日本国内の交通をスムーズにするための、まさにルール大国日本の細やか仕様!
それが、ここカンボジア(125ccまでは免許不要のバイク天国、10歳くらいの子供がバイク乗ってる)にやってくると、「日本市場向けの高品質なモデル」「日本人が大切に乗っていた信頼の証」という、最高級のステータスシンボルに化けるんですね。
面白い話です。日本の中の小さなローカルルールが、国境を越えた瞬間に「価値」になるんですねぇ。
レアな三角形と白ラインを持つ、僕のスーパーカブ。 滅多に出会えない代物だと分かったからには、さらに愛着が湧くというものです!