It’s ライチ Time!奇跡の2週間
こんにちは、カンボジア在住のRyotaです 。
いま、東南アジアはちょうど雨季の始まりを迎えています。
毎年3月や4月頃が1年で一番暑いシーズンなのですが、5月の末くらいになってくると、少しずつ雨が増えてきます。雨と言っても、日本の梅雨のようにダラダラと一日中降り続くわけではありません。毎日午後2時から4時くらいの間に、30分から1時間ほど、まさにバケツをひっくり返したような激しいスコールが降る、そんなシーズンです。
スコールが去った後は少し涼しくなるものの、空にはちょっとどんよりとした雲が残り、カラッとした暑さとは違う、どこか日本の梅雨に近いような空気感が漂います。
そんな、少しアンニュイな天気が続くこの季節ですが、僕には毎年、首を長くして楽しみにしているものがあります。
それが、今が旬の「ライチ」です!Yeah!
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街のいたるところで売ってる
このシーズンになると、スーパーマーケットの店頭にはあまり並ばないのですが、ローカルの市場や、道端の露店が一斉にライチを売り始めます。バイクで街を走っていると、「お、ライチが出回り始めたな」とすぐに気づきます。

様々な果物にまじって、大体こんな感じでおいてあります。
もう見るからにプリプリで、パツンと張りがあって、鮮度抜群なのが一目で分かります。
1kgで約4ドル!ずっしり贅沢な生ライチ
気になるお値段ですが、毎年相場はだいたい決まっています。
カンボジアでは「1キロいくら」という単位で買うのですが、1kgでだいたい15000リエル。ドルに換算すると、4ドルもしないくらいです。日本円に直すと、だいたい600円から700円前後といったところでしょうか。
日本のスーパーで並ぶ冷凍モノや、たまに見かける生のパックとは比べものにならないくらい、ずっしりとした大容量のライチが手に入ります。この贅沢さ、まさに東南アジアに暮らす特権です。やめられない。
家に持ち帰って、さっそくいただくことにします。

爪を入れた瞬間に弾ける、本物のジュース
日本では「生のライチ」を殻ごと剥いて食べる機会って、あまりないですよね。

硬い鱗のような皮に爪をグッと入れると、パツン!と心地よい音を立てて皮がはじけ切ります。
中から透明なライチジュースがじゅわっと溢れ出して、指を伝っていきます。

そのまま口に運んで、むぎゅっと噛みついてみる。種はそこそこ大きいのですが、それ以上に果肉が驚くほど厚いんですよね~。噛んだ瞬間に、ライチ特有の華やかな香りが口いっぱいに広がって、まるで果実の形をしたジュースをそのまま飲んでいるかのような錯覚に陥ります。美味しすぎ。
実は、生ライチが本当に美味しいトップシーズンって、5月末から6月前半にかけての「わずか2週間くらい」しかありません。これを過ぎると、少しずつ実が痩せてきてしまって明らかに味が落ちます。そして6月末になると、どこにも売っていなくなります。
ですから、この2週間は「どれだけライチを食べられるか」という、タイムレースでもあります。
香料には絶対に出せない、生だけの「繊細な奥深さ」
世の中には「ライチ味」のジュースやゼリー、お菓子がたくさん溢れていて、どれも人気ですよね。僕もあの味が好きですが、本物の生のライチを食べると、「やっぱり香料では絶対に出せない繊細さがあるな」と痛感します。
市販のライチ味のお菓子は、分かりやすくするためにかなり香りが誇張されているのではないかな。おいしいけど。
対して、本物の生のライチは、もっとずっと控えめ。でも、圧倒的な水分量の中に、ライチ特有の香りがふわっと優しく主張してくる感じ。食べるたびにフレッシュな感動があります。期間限定なのもまたストーリーがあっていいです。
さて、手元にはまだまだたくさんのライチがあります。
しばらくは贅沢に生でそのまま剥いて食べ尽くすつもりですが、後半は少し趣向を変えて、ジャスミンティーと一緒にゼリーに仕立ててみようかな、なんて計画しています。雨季のどんよりした午後のおやつに、冷たいライチとジャスミンのゼリー。いいなぁ。
東南アジアを訪れる際はこの「奇跡の2週間」を狙ってみるのも良いと思います!