スマホだけで大阪に行ってみた
ノウタスのあきひさです。
前回、「エクストリームランチ」について書きながら、もうひとつ思い出したことがあります。
最近やった、日常がちょっとだけ非日常になる試み。
それは、「スマホだけで大阪に行ってみる」です。
Contents
出張の準備をしながらふと思った
横浜から大阪への出張がありました。
大阪の農園を見たいという企業の方をアテンドする予定で、週末の出張でした。
週末なので、他の打ち合わせはありません。
急ぎで作らなきゃいけない資料もありません。
じゃあ、PCはいらないな。
そう思いました。
新幹線も電車も、いまはスマホで乗れます。
買い物も、スマホ決済でだいたいなんとかなります。
むしろ、スマホ決済でいけない場面のほうが少ないくらいです。
じゃあ、財布もいらないな。
週末は仕事の連絡もそんなに多くないはず。
だったら、充電器もいらないかもしれない。
ここまで考えて、ふと思いました。
あれ。
じゃあ、カバンいらないんじゃないか。
スマホだけ持って、大阪に行ってみるか。
そう決めた瞬間、もう何往復もしているはずの横浜・大阪の出張が、少しドキドキするものに変わりました。
スマホだけで大阪に行ってみた
いつもの新幹線。
いつもの新横浜駅。
いつもの改札。
いつもの座席。
何度もやっている移動のはずなのに、カバンを持っていないだけで、まったく違う移動に感じる。
周りからは、不審者かカバンを忘れた中年男性に見えていたかもしれませんが。
そして、充電器を持っていないというのが、意外と大きかった。
スマホの電池が切れたら、帰れなくなるかもしれない。
だから、無駄にスマホを見なくなります。
手持ち無沙汰だから、なんとなくSNSを見る。
通知が来ていないのに、なんとなく画面を開く。
特に読むものもないのに、なんとなくスクロールする。
そういう時間が、急になくなる。
「この『猫ちゃん大集合』の動画は本当に今自分が見る必要あるのだろうか」と自問するようになる。
新幹線でも、これまではだいたいPCを開いていました。
名古屋までにこの資料を作る。京都までにこのメールを返す。そして新大阪までは猫の動画を見る、と到着駅は作業のタイマー代わりでした。
でもその日は、PCがありません。
充電器もありません。
スマホもなるべく触りたくない。
すると、やることがない。
やることがないので、窓の外を見る。
すると、当たり前ですが、景色が見える。
東京を出たときは晴れていた。
静岡あたりも、まだ明るかった。
でも関ヶ原のあたりに差しかかると、空が重くなってくる。
日本を、いま移動しているんだと改めて感じる。
天気が変わる。
山の感じが変わる。
街の密度が変わる。
車内の人の動きも、いつもより目に入ってきます。
この人は名古屋で降りるんだな。
あの人は京都まで行くのかな。
家族連れがいて、出張っぽい人がいて、ひとり旅っぽい人がいる。
荷物が多いと、安心です。
PCがあると、どこでも仕事ができます。
充電器があると、ずっとスマホ(猫の動画)を見られます。
財布があると、万が一にも対応できます。
その安心を手放して不便になるかと思ったら、結局、何も困りませんでした。
大阪に着いて、農園に行って、企業の方をアテンドして、帰ってくる。
仕事としては、いつも通りです。
でも自分の中では、少しだけ違いました。
いつもなら、PCの裏側でぼんやり流れていくだけの景色が、手触りのあるものとして感じられた1日でした。