ワインを飲みに中伊豆へ。まさか“巨峰のふるさと”だったとは。
ぶどうの季節がきましたね。
今回のお休みで訪れたのが、静岡県伊豆市にある中伊豆ワイナリーヒルズ。
ワイナリーだけでなく、ホテルや温泉、グランピング施設まで併設されていて、ぶどう畑を眺めながらワインを楽しめる場所です。
もちろん目的はワインとワイナリー見学。
だったのですが、最初に驚いたのは、ワインの話ではありませんでした。
「え、巨峰ってここで生まれたの?」
から始まり、ワイン用ぶどう、生食用ぶどう、ワインの圧搾まで。
思った以上に“ぶどう尽くし”の2日間になりました。
Contents
まずは、ぶどう畑でワイン
中伊豆ワイナリーヒルズに到着して、まずはぶどう畑を散歩。
ちょうど収穫が近かったこともあり、畑にはワイン用のぶどうがきれいに実っていました。
普段、生食用のぶどうを見ることは多いのですが、ワイン用ぶどうが一面に実っている畑を見るのは新鮮です。
そして、もちろんワイナリーに来たので……
ぶどう畑を眺めながら、ワインとおつまみ。
これはもう最高でした(笑)

ぶどう畑にも、ちゃんと“守る工夫”がある
その後、ワイナリーのガイドツアーへ。
畑を歩いていると、ぶどうの周りに青いネットが張られています。
これは、鹿よけ。
実がもっと熟してくる時期になると、今は開いているネットの下側も閉じて、下からも食べられないようにするそうです。
そして、ぶどうの上には透明のボードも。
これもぶどうを守るための工夫。
葉についた雨や水滴が実に落ちると、湿気によってカビなどが発生しやすくなるため、水滴が直接房に落ちるのを防いでいるのです。
こちらのぶどう畑は東京ドーム約2個分。手作業でネットやボードの設置をしているそうです。ワインづくりは、たくさんの人の手で育てられているのだな、と改めて感じました。


巨峰のふるさとは、中伊豆?
ガイドツアーを進んでいく中で、さらに驚いたことがありました。
それが、
巨峰のふるさとが、この中伊豆だということ。
私はなんとなく、巨峰といえば長野県や山梨県のイメージを持っていました。
ところが展示を見てみると、巨峰の生みの親である農学者・大井上康氏が、この地に研究所を構え、ぶどうの品種改良に取り組んでいたそうです。
そして、「石原早生」と「センテニアル」を交配して誕生したぶどうが、後の「巨峰」。
展示には、
富士山の裾野のごとく全国に広がってほしい
という願いを込めて「巨峰」と名付けられた、と紹介されていました。
今ではスーパーでも当たり前のように見かける巨峰。
そんな有名なぶどうのルーツが、たまたま遊びに来た中伊豆にあったとは……。
ワイナリーの地下に眠るワインがすごかった
ガイドツアーでは、醸造施設だけではなく、創設者のワインコレクションも見学できます。
ここがまたすごい。
中に入ると、
オーパス・ワンがずらり。
ヴィンテージ違いのボトルが並んでいて、なかなか見ることのできない光景でした。
さらに驚いたのが、ヨーロッパでフィロキセラが広がる以前につくられたという非常に古いワイン。
フィロキセラは、ぶどうの根などに寄生する害虫で、19世紀後半にヨーロッパのワイン産業へ大きな被害を与えました。
つまり、その被害が広がる前につくられたワイン。
もはや「飲み物」というより、歴史資料に近い存在です。

ぶどうの糖度とワインづくり
ガイドツアーの最後には、プレミアムワインの試飲も。
ここで面白かったのが、ぶどうの糖度とアルコール度数の話です。
ワインは、ぶどうに含まれる糖を酵母がアルコールへ変えることでつくられます。
そのため、ぶどうの糖度が十分でない場合には、目指すアルコール度数にするために糖分を補う「補糖」という工程が行われることがあります。
一方で、その年のぶどうの糖度が十分に高ければ、補糖せずにつくることもできるそう。
今回試飲させていただいた中に、ちょうど補糖をしていないソーヴィニヨン・ブランがありました。
飲んでみると、
ぶどうの力、すごい。
しっかりとした果実感があるのに、アルコール度数の高さをあまり感じません。
「ぶどうの出来」がそのままワインづくりにも影響する。
当たり前のことではありますが、実際に飲み比べながら聞くと、かなり印象に残りました。

夜もやっぱりワイン
夜は併設されているグランピング施設へ。
夕食は豪華なBBQ。
さらにキッチンカーへ行くと、おつまみとワインも楽しめるという、ワイン好きにはなかなか危険な環境です(笑)
畑を見て、ワインづくりを知って、その土地のワインを飲む。
ワイナリーに泊まる醍醐味をしっかり満喫しました。
翌朝、まさかの「今年初」が2つ
翌日、お土産ショップへ行ってみると、
なんと、
今年初出荷の生食用ぶどうが販売されていました!
巨峰とピオーネを購入して食べ比べ。
ワイン用ぶどうを見た翌日に、今度は生食用ぶどうを食べる。
同じ「ぶどう」でも、用途によって品種も味わいも全然違います。

そして、さらにこの日は偶然が続きます。
この日は、ちょうど今年最初の白ワインの仕込みの日だったそう。
作業時間は特に決まっていなかったので、「見られたらいいな」くらいに思っていました。
帰る前にもう一度ワイナリーを覗いてみると……
ちょうど、ぶどうを圧搾しているところ!
果汁が搾り出されていく様子を、実際に見ることができました。

前日に畑で実っていたぶどうを見て、
ワインを飲み、
翌日には、ぶどうがワインになる最初の工程を見る。
なんともタイミングのいい2日間でした。
さいごに
お土産でもらった赤ワインと、パープルMのバウムを一緒に食べてみると……
相性バッチリでした〜!
