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最低賃金は全国ワースト級なのに、なぜ岩手県は「経済的豊かさ」全国1位なのか

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岩手県は最低賃金が全国でも低い県です。
2020年度までの岩手県の最低賃金は全国最下位水準で、現在も依然として全国下位グループに位置しています。
しかし2026年、国土交通省の調査で岩手県は「経済的豊かさランキング全国1位」となりました。

「給料が安いのに豊かってどういうこと?」正直私も驚きました。
そこで今回は岩手在住の私が、この矛盾について考えてみます。※あくまで個人の見解です・・・!

国土交通省が定義する「豊かさ」とは

その答えは、豊かさの測り方にありました。
私が普段イメージする豊かさは、年収が高いといった「収入の大きさ」です。
しかし国土交通省の調査では違います。

評価しているのは、「どれだけ稼いだか」ではなく「どれだけ手元に残るか」のようです。
所得から、家賃、食費、光熱費などの基礎支出を差し引き、さらに通勤時間までもコストとして計算しています。

収入がそこまで高くなくても、

  • 生活費が安い
  • 通勤時間が短い
  • 自分の時間が確保できる

のであれば、豊かな暮らしと言えるのではないか。そんな考え方に基づいて算出しているようです。
なるほど、それなら納得・・・!

実際に住んでいる私から見ても、確かにお金はかからない

ランキングを見たときは驚きましたが、自分の暮らしを振り返ってみると納得する部分もあります。
私は現在、自治体が整備した若者向けの定住促進住宅に住んでいます。リビングが結構広い、2LDK平屋の戸建て。

家賃はなんと、月3万円・・・!

東京に住んでいた時の家賃と比べると、本当に安いです。激安です。
都会であれば月10万円を軽く超えるような住環境でも、岩手ではかなり低コストで実現できます。

これは給料の差を十分に埋めてしまうほどのインパクトが確かにありそうです。
岩手では持ち家率も高く、「住むこと」にかかるコストが比較的低いのです。

さらに、どの自治体も人口減少に対する危機感を持っているからか
上述の定住促進住宅もそうですし、出産・子育てにかかる費用的な支援が本当に充実しています。

出産祝いでもらえる地域名産の木工食器セット。こういうの地味に嬉しいよね~

もう一つ感じるのは、地域の支え合いです。
岩手では近所や知り合いから野菜をいただくことがよくあります。
逆にもらいすぎて食べきれず、ノウタス社員におすそ分け発送することもあるくらいです・・・!

もちろん全部をもらって暮らしているわけではありません。
でも都会暮らしでは考えにくいほど、食べ物を分け合う文化が残っています。

お金では測れない価値ですが、家計にとっても精神的にも大きな助けになっています。
自給自足の精神や助け合いの文化が、今も岩手の日常には息づいているように感じます。

リンゴ農家さんからのおすそ分け。おすそ分けの定義を疑うレベル

岩手の豊かさは、お金だけではない

そして私が最も豊かだと感じるのは、自然の存在です。
国土交通省のランキングは経済的豊かさですが、実際にはこうした心理的な豊かさも大きく影響しているように思います。

朝、雄大な山を眺めながら仕事へ向かう。
夕方、きれいな夕焼けを見ながら帰宅する。
少し車を走らせれば、山や海や牧草地が広がっている。

都心であれば、お金と時間を使って旅行に行かなければ見られない景色が、岩手では日常の中にあります。
人混みも少なく、渋滞も少ない。休日にどこへ出かけても、人の多さで疲れてしまうことはありません。
これを贅沢と呼ばずに何と呼ぶのでしょうか・・・!

朝、窓から見える景色。

それでも、お金は大事だ

それでも、やはりお金は大切です。
子育てにはお金がかかります。住宅取得にもお金がかかります。老後の生活にもお金が必要です。

岩手では今も若者流出が続いています。
豊かな自然や暮らしやすさだけで若者を引き留めることはできません。

だからこそ必要なのは、「暮らしやすい岩手」に加えて、「しっかり稼げる岩手」をつくることです。
岩手にはまだまだ可能性があります。
岩手を愛する一人として、私ができることを今後も続けていきたいと思う今日この頃です。

おわりに

最低賃金全国下位。一方で経済的豊かさ全国1位。
一見すると矛盾しているように見えます。

しかし実際に岩手で暮らしていると、その理由はなんとなく分かる気がします。
家賃3万円の住宅。近所からいただく野菜。毎日眺める美しい自然。人混みに疲れない生活。
確かに豊かです。

でも、もっと稼げればさらに豊かになれる。
本当の課題は、「豊かな暮らし」と「十分な所得」をどう両立させるかにあるのかもしれません。

岩手に限らず、全国の地方は同じような課題に直面しているところが多いのではないでしょうか。
人口減少や若者流出が進み、豊かな自然や暮らしやすさといった地域の魅力がありながらも、十分な所得や働く場を確保できない。
結果として、「住み続けたいけれど仕事がない」「暮らしやすいけれど若者が戻ってこない」という悩みを抱える自治体は少なくありません。

ノウタスでは、こうした地域活性化に悩む自治体や地域事業者の皆さまに対し、デジタルの力を活用した地域課題の解決を支援しています。

例えば、生産者や住民同士がつながるコミュニティづくり、地域内外への情報発信、関係人口の創出、地域産品のブランド化や販路拡大など、地域の魅力を「伝わる価値」に変える取り組みをサポートしています。
単にシステムを導入するだけではなく、「地域の人が使い続けられる仕組み」を重視し、現場に寄り添った運営支援を行っています。

地方の豊かさは、単に所得だけでは測れません。しかし、所得だけを無視して語ることもできません。

だからこそノウタスは、「その地域らしい豊かさを守りながら、地域で稼げる仕組みをつくる」ことを大切にしています。

美しい自然や人とのつながり、安心して子育てできる環境といった地域の魅力を未来へ残しながら、地域で働き、暮らし続けられる選択肢を増やしていく。
そんな地域づくりを、ノウタスは全国の自治体・地域事業者の皆さまとともに実現していきます。
具体的なお話を聞きたい方は、ぜひお声がけください!

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