「白い粉が付いたぶどう」の方が実は新鮮?ぶどう農家が見る本当に美味しいぶどうのサイン

みなさんこんにちは、ぶどう農家のひろゆきです。スーパーでぶどうを選ぶ時、
「白い粉が付いてるものより、ツヤツヤの方が綺麗かな?」
と思ったこと、ありませんか?
実は、ぶどう農家は逆です。
僕たちは、“白い粉が綺麗に残っているぶどう”を見ると、
「お、状態いいな」
と、少し嬉しくなります。
この白い粉の正体は、「ブルーム」と呼ばれる天然の保護膜。
汚れでも、農薬でもありません。
ぶどう自身が、自分の実を守るために作り出しているものです。
ブルームには、
- 乾燥を防ぐ
- 病気から果実を守る
- 鮮度を保つ
といった役割があります。
いわば、ぶどうにとっての“天然のワックス”のような存在です。

上の写真の左側が、ブルームがしっかり残っている状態。
右側は、指で軽く触ってブルームが落ちた状態です。
こうして比べると、意外と見た目が変わるのが分かると思います。
実はこのブルーム、とても繊細です。
水が当たっただけでも落ちますし、手で軽く触れただけでも簡単に消えてしまいます。
しかも、一度落ちると再び生成されることはありません。
だから僕たち農家は、収穫から出荷までかなり気を使っています。
できるだけ実を直接触らない。
水滴が付かないようにする。
箱詰めの最後まで丁寧に扱う。
普段は見えにくい部分ですが、そういう小さな積み重ねが、ぶどうの鮮度や品質につながっています。
もちろん、シャインマスカットにもブルームは付いています。
ただ、シャインマスカットは皮の色が明るく、ツヤもあるので、他の品種より少し分かりづらいかもしれません。
農家目線だと、ブルームが綺麗に乗ったぶどうを見ると、
「ちゃんと、大切に守られてきたぶどうだな」
と感じます。
普段あまり気にされない“ぶどうの白い粉”ですが、そこには、ぶどう自身の力と、農家のちょっとしたこだわりが詰まっています。
これからスーパーでぶどうを見かけた時は、ぜひ“白い粉”にも注目してみてください!!